宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

Tag:リゾート

皆さんに緊急拡散をお願いした前回の記事では14,000ビューと、非常に多くの方々の反響をいただきました。
この反響の大きさにより、市議、県議、行政担当者、新聞社などの素早い対応をいただき、本日、とりあえず工事の進展を食い止めることができました。

ご協力をいただいた皆様には心より感謝いたします。

狩俣政作市議会議員には本日午前中より関係各所を集めた緊急会議を行っていただき、午後には沖縄県土木建築部道路管理課、宮古島市農林水産部みどり推進課の担当職員の方々、國仲昌二市議会議員、宮古新報の記者の方々の現地視察をいただきました。

各方面にこのような迅速な対応をしていただけたのは、事件の重大さのみならず、ひとえに皆様のご協力による社会的反応の大きさがあってのことです。
昼に入ったそば屋のおばちゃんにも「なんか大浦でヒドイ工事がされてるみたいね。知ってる?」と言われたほど、多くの世論が後押しをしてくれました。
これがなければ、ここまで迅速な動きにはならなかったでしょう。
このブログをシェアしていただいた皆様には本当に感謝しかありません。
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上が昨日のスロープですが、真ん中のブッシュの位置を比較すると、スロープの左側が一部撤去されていることがわかります。この土砂が海に流入すると思うとゾッとしますが、とりあえずスロープの撤去が始まったということです。

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この工事の最中にもかたぶい(スコール)が降り、工事中の土砂が海に流れ込んでしまいました。
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画像ではわかりづらいですが、波打ち際の水中に海砂とは違う茶色い土砂の粒子が舞っています。
沖縄はすでに梅雨入りしており、毎日のように雨が降ります。
内地の梅雨とは違い、土砂降りのスコールが短時間に降るのが沖縄の梅雨です。
今日の雨でも短時間で土砂の流出水路ができていました。
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赤土被害によって、やっと復活し始めたサンゴが、また死滅しないことを祈るばかりです。

土木機械は、数千年、数万年の年月で築き上げた土地を一瞬に破壊してしまいます。
1日も早く工事を喰い止められたことは不幸中の幸いでしたが、ここまで壊滅的に破壊された土地は、決して元には戻りません。
行政が「原状復帰」を指示しても、それは現実的には不可能です。
今できることは、海への悪影響を最小限に留められる形で、この惨状をなんとか作り直すことしかありません。
本当に最善の復旧工事が行なわれるように、その場しのぎの工事でお茶を濁されないように、今後も行政や市議とともに、しっかりと監視していかなければなりません。


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前回の「サンゴの復活を願う」で紹介した海。
この時、海に降りる道の途中をユンボが工事していました。
海岸からは奥まった土地なので、内地の人が家でも建てるのかなー、と深く考えずに見過ごしていました。
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