貴重な枝サンゴの群落地として有名だった池間島のフナクスは、
サンゴ死滅のため、シュノーケリング・ポイントとしての営業を終了いたしました。
長年のご愛顧、ありがとうございました。

という看板を出したいほどの惨状です。

これがわずか4年前の写真。

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まぁ当時から有名なシュノーケリング・ポイントではあったんですが、看板も出てなくて、路肩に積まれた踏み石がわりのブロックを目印に行くようなところ。
来る人も限られてました。
それがこの2年でとんでもないことに。
これが、さっき1時間前の写真。
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少し部分的に残っているところはありますが、
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そこも蹴られたり踏まれた跡がくっきり(涙
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折れた枝が哀れです。
サンゴによる浄化作用がなくなったせいか、透明度もガタ落ち。

こんな大量破壊行為の原因は、浜の脇に駐車場やシャワーなどの設備を作ったことの影響という声もあります。
確かに浜から入ってすぐのところにあるサンゴですから、サンゴが何かもしらない家族連れの観光客が大挙して押し寄せたら、あっという間にボロボロになるのも仕方ないことかもしれません。
サンゴは水質変化に敏感なので、トイレやシャワーからの排水がダメージになることもあるようです。
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外から見れば何も変わらない綺麗な海なんですけどね。中はボロボロです。
こんな惨状はフナクスだけでなく、中ノ島、吉野、新城をはじめ、あちこちのシュノーケリング・ポイントも、昔とは比べものにならない状況になっています。

これからますます観光客が増えていく宮古島。
自然環境と観光開発が上手に共生していけることを願います。

【追記】
ここの正しい名称はフナクス。漢字では「船腰」になるそうです。
ネット上には「フナクス」と「フナスク」両方の記載がみられますが、フナクスが正解ですね。
昔、まだ池間島が伊良部島と下地島のように海峡で隔てられていた頃の北側の出口がフナクスのあたり(湿原はその名残です)。ここを船で越えたことから来た地名なのかな、と想像しますが本当の由来はどうなんでしょうね?

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