宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

Category:シュノーケリング・素潜り >

数年前の海水温の異常上昇で、宮古島のサンゴは大量白化による大打撃をうけました。
その後、一部では徐々に回復の兆しが見えていることは、この記事でお知らせしました。

今日は私が定点観測スポットにしている近所の海に行ってきましたが、なんと!
大量白化でテーブルサンゴが全滅したこの海の、波打ち際から50mのところに新しいテーブルサンゴが育っていました。
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まだ直径20㎝ほどのちびっ子ですが、これを見つけた時には本当にうれしくて涙がでそうでした。
その近くにも、こんな赤ちゃんサンゴが。
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死んでしまったテーブルサンゴの上にも、新しいサンゴの息吹きが。
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テーブルサンゴ以外のサンゴも育っています。
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タコくんも嬉しそう。。。(笑)
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ここの海は海岸線の工事による土砂の流入で海底の砂も薄茶色くなり、透明度もガタ落ちになってしまったので、サンゴの復活は難しいかなぁと思っていたんですが、どっこいサンゴは頑張っています。
これ以上、環境破壊や観光客による悪影響がでないことを祈るばかりです。



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近頃は海に行っても悲しいことばかりでしたが、久しぶりに楽しいシュノーケリングでした。

道から入れないとか、結構な長距離を泳がなきゃ行けないようなところには、まだ昔のような宮古の海が残っています。

ここは初めて行く場所で、以前からグーグルマップの画像で良さそうなところだなーと思っていた場所。道路からはアクセスできないんで、片道30分以上泳がないと行けません。

そうしてたどり着いた小さなビーチでしたが、これが予想以上に素晴らしい所でした。

波打ち際から10mも行かない浅瀬にサンゴが育っていて、
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その先は見渡す限りの枝サンゴの群落。
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場所によっては違うサンゴも育っています。
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表面に傷がまったくないオオハマサンゴ。
ちかごろは、これの上に座って写真を撮るバカな観光客もいます。
注意すると逆ギレされたりして、観光客の質がどんどん悪化しています。
ブームになるとロクなことはありませんな。
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そして、砂底には海藻がカーペットのように育っています。
これ、健康な海にとってはとても大切なこと。サンゴと海藻があってこそ、海の生き物が育まれるんですね。
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だから近頃は見かけることが少なくなった貝も、あちこちに。
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昔はシュノーケリングのポイントなど、観光客の方にも気軽に教えていたんですが、今は絶対に教えないことにしています。
SNSで拡散して、インスタ映え目当ての環境保護など気にしない人たちに、文字通り踏み荒らされることになりますからね。残念だけど仕方がありません。

もっとも、ここに行くには結構な距離を泳がなきゃならないし、流れもあるんで、こんなフィンでも履いてないと無理ですけどね(笑)
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前回はとても悲しい海のお話をしてしまいました。

浜辺から入ってすぐのサンゴは、どこのビーチも悲惨な状況になっていますが、浜辺から10分、20分も泳がないと行けないようなリーフのはじっこ、ドロップオフのサンゴはまだまだ元気です♪
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ただし!
こんなところは普通のシュノーケリングをしている方は、行ってはイケません。
シュノーケリングでは着用を推奨されているライフベストなどを着ていると、逆に危険です。
こういったところでは予測できない流れがあったり、なにかトラブルがあってもすぐに陸にもどれないし、助けもきません。
海況をよく判断して、流されたときの逃げ道なども想定しておくことが必要です。
冬山でロッククライミングをするように、完全に自己責任の遊びです。
海の知識と素潜りの装備と技術と体力を持っていない人には、
とても危険な場所です。

まねしないでくださいね。

こーゆーところに行きたければ、ボートサービスで行きましょう。

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暑さも本格的になってきたので、今日は近所の海でサクッと泳いできました。
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観光客もほとんど来ないところで、たまに部落で清掃してるんですけど漂着物の多さには太刀打ちできません。
ここの海は、かつてはイノーからドロップオフにかけてテーブルサンゴの素晴らしい大群落があったところ。
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でも、数年前に台風が一度も襲来しなかったために海水温が異常に上昇し、この素晴らしいサンゴは全て白化し、死滅してしまいました。
特にテーブルサンゴは白化には弱いようで、今では見る影もありません。
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サンゴはとても微妙な生物で、ちょっとした水温変化や海流の変化で大打撃を受けます。
「辺野古のサンゴは移植した」
と、総理大臣が平然と大嘘をつきましたが、サンゴの移植技術は実用化には程遠い状況で、単純にサンゴを移動させただけでは、みんな死んでしまいます。
一国の総理ともあろう人間が、こんな口から出まかせを言ってまで米軍基地を作りたがるなんて、異常としか思えません。
また、サンゴは化学物質にも弱く、海水浴客の日焼け止めもサンゴにダメージを与えます。
今年サンゴ礁の海で泳ぐ方は、ぜひ、このような「サンゴに優しい日焼け止め」を使っていただきたいですね。ハワイやオーストラリアでは、サンゴの海では、このような日焼け止めを使うのが常識だそうです。



それよりも良いのは、泳ぐ時にはウェットスーツや長袖のラッシュなどを着用して、日に当たらないようにすることです。日焼け止めは海から上がってから塗りましょう。
うちの奥様はそうなさっています。

こんなに無残な状況になってしまったサンゴですが、少しづつ新しいサンゴが育ってきています。
この花びらのようなサンゴは、わりと早く育つものです。
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テーブルサンゴはこの小さなサンゴが育ったものです。
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このような小さなサンゴの芽が、死んだサンゴの上に少しづつできてきています。
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乱開発が進む宮古島ですが、この小さな命が順調に育って、また昔のような大群落になってくれることを祈って止みません。
みなさんも、この子たちが健やかに育てるよう、サンゴに優しいシュノーケリングをしていただきたいと思います。あと数年間順調に育てば直径30㎝くらいのテーブルサンゴになるでしょう。

ここの海のドロップオフは、いつもグルクンの群れが集まっています。
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浜に近いところには海藻も育っています。P5140100
この海藻も、なぜかはわかりませんが、年々少なくなっています。
島の人が言うには畑にまいた除草剤が海に流れて海藻を枯らすのだとか。。。
確かに某ゴルフコースの前の海は、海藻が全く育っていませんね。
ゴルフ場はすごい量の除草剤を使いますからねぇ。

海藻は小さな魚を育てる大事なもの。
海藻が無い海は、魚のいない死の海になってしまいます。

この豊かな海が、子孫の代まで残せるといいですね。

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