宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

Category:移住生活 > 生活の知恵

千葉県に大被害を与えた台風15号に引き続き、さらにヤバそうな台風19号が本土に接近中。
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これは沖縄の人が良く使ってる台風情報のWindy.com 
気象庁の予報よりも早く長期の予想が見れるので便利です。

950ヘクトパスカルという猛烈な強さですから、最大風速は毎秒50m。瞬間的には60mを超えるでしょう。しかも、この等圧線の集中度をみると相当な強風が吹きそうです。
沖縄でもこの強さの台風が来ると電柱の倒壊や大規模停電、家屋や車などの損害がでますから、強度設定が低い内地の構造物は、さらに甚大な被害がでることが予想されます。

屋根が飛ぶ、電柱が倒れる、看板がちぎれて空を飛ぶ、車が転がる、高潮・洪水で浸水被害が出る、、、そんなことが普通に起きるレベルの台風です。
運動会の心配してる場合じゃありませんよ!!!!

沖縄の家は、壁から屋根までコンクリートの一体構造ですから、雨戸さえしっかり閉じてしまえば、建物の被害がでることはほとんどありません。

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それでも、こないだの台風では手前のブロック塀が倒壊しましたけどね。
まぁ、このくらいは大したことありませんw
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むしろ、鉄筋も入ってない積んだだけのブロック塀で、いままで40年以上もよく持っていたなぁと(笑)

この時の最大風速が毎秒55m。今回はこれ以上の台風が本土を直撃するんですよ。
ということで、台風慣れしていないナイチャーの方々に、宮古島在住5年のわたくしが台風対策の基本をお教えしましょう 。
<(`^´)>エッヘン!!

まずは風対策
風速40m程度だと沖縄の人は「そよ風」といいますが、それでも物が飛ばないように、飛んできた物が窓を突き破らないように、以下のような対策を施します。こうした万全の対策が台風被害を未然に防いでいるんですね。
まぁ、風速60m、70mという台風がきても、やることは同じなんですが(笑)

・窓は雨戸できっちり閉じる。
強風で押されるだけでなく、雨戸が引っ張られて外れることもあるので大きな雨戸は横木で押さえます。
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・雨戸が無い窓はネットで飛散物対策
ウッドデッキの柱や電柱などを利用してネットを張っています。
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雨戸もネットも使えない時は、ガラスに養生テープを貼って万一の時の飛散を防止すると言われていますが、養生テープって簡単に切れるし、アメリカ政府機関は「ガラスにテープを貼るとガラス自体の強度が低下するし、飛散する破片が大きくなるので逆効果」という見解だそうです
どっちが本当かはわかりませんが、沖縄ではガラスにテープを貼っているのを見たことありません。
・網戸は外す
サッシレールの一番外側にはめるタイプの網戸(普通の網戸はこれ)は、風で外れて飛びます。
外して室内に保管しましょう。

・サッシの漏水対策
 アルミサッシのレールから強風で押された雨水が湧き出してくるので新聞紙を詰め込みます。
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・飛散対策
植木鉢、プランターはもちろん、自転車、バイク、プランターの台、ポスト、犬小屋、テーブル、椅子、物干し竿、看板など、飛びそうなものは全て収納するか、ロープで固定します。
物置なども倒壊の危険があるので沖縄ではワイヤーで固定していますが、内地だとそこまではやってないですよね。
屋根だけのカーポートなども吹き飛ぶ危険性があります。
お店の看板やサインボードなども危険です。重い自動販売機でも倒れます。
植木は倒れる可能性が高いので、できるだけ枝をおろして根元にブロックを積んだり、材木で支えるなどの対策をしておきましょう。あ、おろした枝もちゃんと始末してくださいね。
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・雨樋い、側溝の掃除
枯葉やゴミで雨樋や排水溝が詰まっていると、水が溜まったり、吹き返して思わぬ水害を招きます。雨水がスムースに流れるように掃除しておきましょう。

車対策
車は空き箱とおなじなんで、40mの風でも転がります。
まずは満タンにして、重いものを中に詰め込んでおきましょう。
吹き曝しの駐車場に止めてある車であれば、風の当たりにくい壁沿いのところに移動するのも良いでしょう。その壁が倒れたら意味ありませんけどw

停電対策
千葉の台風でも一番問題になった停電。いまやライフラインNo.1ですね。
電柱の倒壊はもちろん、宅内への引き込み配線の断線などでも停電します。
オール電化の家ではなにもできなくなりますし、ポンプで給水しているビルでは断水になってトイレの水も流せなくなります。

・冷蔵庫
停電で一番困るのが冷蔵庫。
台風が来るとなったら冷凍食品や腐りやすいものは、先に食べたほうがいいです。アイスとかは真っ先に(笑)
そしてありったけのペットボトルに水を入れて、冷凍庫で凍らせておきます。
これで開け閉めをしなければ停電しても2日間くらいは大丈夫。
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冷凍庫で凍らせたペットボトルを冷蔵室にいれておけば、停電しても冷たいビールが飲めます(笑)

・カセットコンロ
オール電化でIHのおうちでは停電すると火が使えませんから、カセットコンロは必需品。
こんな奴ですね。まぁ、どこのお家にも鍋用にあると思いますけど。
いざ使おうとしたらつかない!とか、ガスボンベが無い!とかにならないように、チェックしておきましょう。

水と火さえあれば鍋でご飯は炊けるし、麺類も茹でられるし、お好み焼きもできます。
あとはレトルトのカレーやパスタソース、カップ麺、パンなどがあればひと月くらい楽勝で生きていけますw

・照明
昔懐かしいロウソクでもいいですが火事の心配もありますんで、こんなLEDランタンがあると助かります。これは充電、電池、ソーラー、手回しのいずれでも使えるのでとっても便利。

懐中電灯やヘッドライトは防水仕様のものがいいです。


近頃は単三電池ではなく18650規格の充電池を使ったものもありますが、いざという時に充電できてないとなると意味がないので、単三電池使用のものが安心です。充電池を使いたければ単三型充電池を使えばいいだけですからね。

・カーインバーター
台風が過ぎ去った後でもすぐに停電は復旧できないのは、千葉の例を見てもわかりますね。
台風慣れしている宮古島でも2日間くらいの停電は普通です。
そんな時には車のシガーライターから電気を取るコンバーターがあると便利です。
停電時にはブレーカーを落とす
停電が復旧して通電した時に火災が起こることがあります。
停電が長期になる場合や、家を離れて避難所などに行く際には、ブレーカーを全て落としましょう。
通電火災について


近頃のマンションはタンクからの落下式ではなく、ポンプで汲み上げる方式が主流なので、停電=断水になることもあります。断水したらトイレの水も流せなくなるんで、飲料水以外にも風呂桶に水を張っておくなど、生活用水を確保しておきましょう。

通信
停電すればTVも見れないしWiFiも使えないし、アンテナが倒れれば携帯もつながらない。
現代人にとっては情報途絶が一番心理的ダメージが大きいんじゃないでしょうか。特に仕事で「今日ネットにつながらないと100万円すっとぶー!!!」とかいう人もいるかもですね。

被災時の一番確かな情報手段はポータブルラジオ。
こんな昔ながらの奴が一番頼りになります。
ネット回線については光ケーブル自体が切れている可能性もあるので、普及にはかなり時間がかかるケースもあります。
ですから近くのフリースポットかネットカフェなどを利用することになります。
図書館などの公的施設でフリーWiFiを設置しているところもあります。
意外と穴場なのは空港。情報が途絶したら仕事になりませんので回線は最優先で復旧されますし、カフェもあるので快適にお仕事ができます。

台風通過後の注意
台風が通過した後でも危険が無くなったわけではありません。
河川や海に近づかないのは当然ですが、冠水した道路を不用意に歩くと蓋が外れたマンホールに落ちることもあります。詰まった側溝を掃除していて流された人もいます。側溝って捕まるところが無いから、ハマるととっても危険なんですね。
電柱から垂れている電線なども電気が切れているかどうかわからないので、絶対に触ってはいけません。
千葉の台風の後、屋根の修理などで落ちてケガをする人が相次ぎましたが、高所作業は必ず安全帯をしてロープで体を確保して行いましょう。


台風19号の被害が最小ですむことを祈ります。


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なんだか今までに見たことが無いような天気図で、台風が起こしあそばされます。
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本当に近頃は異常気象で、とんでもない台風がくるようになりましたね。

沖縄の暮らしに台風はつきものですし、家も「台風仕様」で人も台風慣れしているので、風速70mクラスの台風が来ても、内地のような人死にが出る騒ぎになることは滅多にありません。

家はトーチカのようなコンクリート作りで、雨戸やシャッターを閉じてしまえばビクともしません。
雨戸作っといてよかったー(笑)
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もう一か所の大きな開口面はウッドデッキに面しているので、デッキの柱にネットを張ればOK♪
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デッキの上にある材木はロープでひとまとめにして、ダイビング用のウェイトベルトで縛ってます。全部で15㎏くらいあるんで、飛ぶことはないでしょう。

沖縄では台風の最中に外を出歩くバカはいないんで、「用水路を見に行って落ちた」とか「屋根を直そうとして落ちた」という事故も起こりません。
というか、とてもそんな気になるような生易しい風じゃありませんからね(笑)

家の周りの風で飛びそうなものはすべて固定するか、倉庫に仕舞い、車庫が無い人は車が風で浮かないようにガソリンを満タンにして中に荷物を詰め込んで重くして、すこしでも風の当たらないところに移動させておきます。

後は家にこもって酒を飲みながらテレビでも見て、、、、と思うんですが、そうは問屋が卸さない。
それは台風には停電がつきものだからです。

強い台風が直撃すると、宮古島では2,3日の停電になることも普通です。
停電になったら寝てればいいだろ、と思いますが寝ていてもお腹はすきます。
オール電化の家なんかだとIHコンロも電子レンジも使えないので卓上のガスコンロは必需品ですね。

スマホで暇をつぶそうにも電池が心配で、、、、という方にはこれがおすすめ。
車のシガーライターから電源を取るコンバーターです。
これなら車のエンジンさえかけておけば、スマホやPCの電池に充電できますね。

それよりも困るのが冷蔵庫。
電気がなければただの箱なんで、台風が来るとなると冷凍食品や腐りやすいものは、先に食べてしまうようですが、うちでは2,3日の停電なら冷蔵庫の心配無用。
その理由はこれ。
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空のペットボトルに水をいれて、あらかじめ何本も凍らせておくんです。

これだけ詰め込んでおくと、無闇に開け閉めしなければ2日くらいは大丈夫。冷たいビールも飲めます(笑)
お試しください。

一番心配なのはリゾートラッシュの工事現場かなぁ。
いろいろ飛びそうなものがありますし、内地から来た作業員じゃ、なにが危険でどうしたら良いかわからないでしょうからねぇ。。。。

ニャンコも台風前の腹ごしらえに大忙しですw
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台風とは関係ないけど、こんなものを買ってみました。

ちょっとおしゃれな壁掛けですが、なにを掛けようかなぁ。

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沖縄、、、はどうか知りませんが、宮古島で暮らしていて、なによりも困るのが湿気!

プリンターに差した紙が、しばらくするとしんなり曲がってくるほどの湿気です。
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ハワイのようからっとした暑さではなく、つねに湿度が高い「東南アジア!」という感じの気候です。
特に5月から梅雨明けまでは水蒸気の中で暮らしているようなもの。
これに慣れちゃうと、たまに東京に行った時には、それが梅雨時でも「空気が乾燥してる!」って感じるほどですね。
宮古島の気温は、近ごろの真夏の東京よりも低いくらいで、32℃を超えることはめったにありません。
周囲が海なんで、海で冷やされた風が島の上を通っていくからですね。
うちはエアコンなしで暮らしていますが、それでもしのげる程度の暑さです。
ただ、海風が入るってことは常に湿気が高いということ。
湿気対策は必須です。

湿気が高いと困るのは、洗濯物が乾かないのは勿論ですが、なによりもカビとサビ!
カビは、壁に吊るしていたカレンダーの裏をみたら、一面カビが生えていたという話もあるほどです。
カビ対策の基本は風通しを良くすること。
本棚などは壁から10㎝くらい離して裏に風が通るようにしないと、本自体がへにょへにょに曲がってしまい、カビの巣窟になります。

押入れの中の段ボールは絶対にダメ。
必ずコンテナにいれましょう。
そのコンテナと床板の間にも必ず隙間を作って風が通るようにすること。P5010033
こういった床に段ボール箱を置くと、段ボールがシロアリを呼んで、箱をどかしたらシロアリがうじゃうじゃ居たという恐ろしい話もあるのでプラスチックコンテナじゃなきゃだめです。

一度、完全気密で防湿バッチリというコンテナを買ったんですけど、ほとんど効果が感じられなかったので、こういった安売りのコンテナで十分です。
何個も必要なんで安いのが一番!


それと見た目は悪いですが、押入れの扉は閉めずに、風が通るようにしておいたほうがいいですね。
なにしろ「風通し」が重要です。
もしカビが生えた場合には、消毒用エタノールで吹いています。

そして、カビに負けず劣らずやっかいなのがサビ。
海の潮風と高い湿度で、信じられないようなものが信じられない錆び方をします。
たとえば、これ。
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カセットコンロのボンベ。
本棚の上に置いてあったのが半年もしないうちに、こんなにサビサビに。

包丁などの刃物はもちろん、縫い針などもあっという間にサビます。
小さくてサビて困るもの(困らないものなんてあるのか?)は冷蔵庫保管が一番。
機械類は確実に寿命が短くなります。

私はサックスやフルートを演奏するんですが、特に潮風が当たるようなところで演奏したわけでもないのに、東京の楽器屋にメンテナンスに出したら「こんなところが錆びた楽器なんか見たことないよ!」と驚かれてしまいました。ちゃんと手入れはしてたんですけどねぇ。。。。

車も信じられないところが、信じられない勢いで錆びます。
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雨水が通るところは危ないです。
車体についた塩分が水で流れて、こういったところにたまって錆を呼びます。
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虫が当たって塗膜に傷ができると、そこからサビていきます。
小まめな洗車とワックスがけが必要ですが、一番の対策は「高い車や新車は買わないこと」だと思います(笑)。
こういった錆びは防ぎようがないので、見つけたら錆を落として、上から防錆塗料を刷毛塗りしてます。
バイクのメーターの裏側なども、あっという間にサビます。
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これは、たまに分解して防錆塗料を刷毛塗り。
それでもまた錆びるので、永遠に続くイタチごっこです。

室内保管ができればいいんですが、屋根しかないカーポートのようなところに停めてある車やバイクは「錆びるもの」と思うしかありませんね。

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