宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

Category:大浦の暮らし > 行事

今日は「なつうがん祭」。

なつうがん を漢字にすると「夏願い」。
夏の豊年祈願のことです。

かつては、12人の司が取り仕切る神事でした。
司とは神事を司どる女性の神官のことで、ユタとは違います。
彼女らが神様に祝詞をあげ、御嶽の神様の許しをえてから御嶽の掃除を行い、神様に夏の
豊作を祈願する厳粛な儀式だったそうです。
大浦部落の御嶽は自分勝手に入って良いところではなく、決められた日に決められた作法で入らないとならない場所なので、掃除をする時でも勝手に入るわけにはいかない場所なんです。
沖縄の御嶽は怖いところなのは、身をもって経験していますので、御嶽に入る時には邪念を持たないように注意しています(怖い話はこちら)。

近年は、大浦部落も御多分に漏れず過疎化してしまい、司を継ぐ女性もいなく、伝統的な神事は行われなくなってしまいました。

それでも、なつうがんの日には、御嶽に挨拶をしてから御嶽まわりの掃除を行います。
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午後からは集会所で宴会。

不思議なことに掃除に参加する女性はいても、宴会に参加する女性は一人もいません。
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「女性はこないんですか?」と聞いたら
「誰も来たがらないさー」だそうで、宗教上の理由ではないそうです。
つまり、酔っぱらった男が集まってさわいでる場に同席したくない、、、という(笑)。
それが証拠に折り詰めだけ貰いに来た女性もおりましたが、それも、集会所の前で旦那に電話して、旦那に外まで持ってこさせるという徹底ぶり。
どんだけ嫌われているんだか。。。。。
折り詰めは定番の三枚肉と昆布の煮物に、じゅーしーおにぎり。
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そして宴会の基本「挨拶」です。
老人会会長の挨拶から始まり、
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自治会長の挨拶、
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そのほかにも、前自治会長の挨拶、〇〇さんの乾杯の音頭(何回も乾杯します)と、延々と挨拶が回され、もちろんオトーリも回ります。

こうして、部落の宴会はどんどんグダグダになりながらエンドレスで続きますw
来たくないという女性の気持ちも、わかりますね(笑)

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今日は宮古島最大のイベント、宮古島トライアスロンが開催されています。
昨晩の雨が朝まで残っていたので心配でしたが、雨も上がって丁度いい天気。
島の人は、各所にテントを張って選手を応援。
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大浦部落は部落の両側がコースになっています。
海に向かって駆け下りて行くバイク。
気持ちよさそうですねー、、、、って選手はそれどころじゃないかもしれませんが(笑)
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夕方に宮古島ブラスバンドで応援演奏をするんで、天気が持ってくれるといいなー。

帰りにビーチを散策していたら、珍しいアルミ製の浮き子を拾いました。
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浮き子といえばShigeさん!
ホームページを拝見したら、これってロシア製なんだだそうです。
確かにロシア文字の刻印が、、、、?
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太平洋を一周してたどり着いたんですかねー。何年かかって宮古島まできたんでしょう。
海洋プラスチックごみによる生物被害や海岸漂着物による汚染は、世界中で深刻な問題になっていますが、こんな漂着物には海のロマンを感じますね♪

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2019年2月17日
長らくのご無沙汰でした。
また、ボチボチと再開したいと思います。

さて、今日はじゅーるくんち。
漢字で書くと十六日。
旧暦の1月16日にあたる日で、この日があの世のお正月になるため、親戚郎党がお墓参りをします。

大浦部落の墓所も沢山の人があつまっています。
私もお隣さんのお墓掃除のお手伝い。
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宮古島のお墓は沖縄本島の亀甲墓とは違ってお家のような形。
暑いので日除けを作って、ここでお弁当を食べます。
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これは「うちかび」といって、あの世のお金。
ご先祖様が暮らしに困らないように、燃やしてあの世にお金を送ってあげるんですね。
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今は売っているものを買ってきますが、昔は戦争中に米軍が機銃掃射をして落としていった機銃の薬きょうを和紙に押し付けて作ったんだそうです。
お尻を押し付けると、ちょうど5円玉のような二重丸になるんですね。
ダウンロード
今日は夏のような陽気で、大浦湾もいつにも増して綺麗でした。
こんな平和な島が、二度と戦火に包まれることが無いよう祈ります。
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なんと! 大浦部落には公民館(ぶんみゃぁ)とは別に集会所があります。
うやき部落さいが!
集会所の前は広い芝生の公園。
大浦湾の向こうに伊良部島の佐良浜部落が見える、最高の眺望♪
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今日は朝6時半にあつまって、みんなで集会場の清掃。
そろそろ雑草が伸びてきたので、みんなで草刈りです。
亜熱帯の宮古島ですから植物はメチャクチャ元気。
ちょっと放置すると、あっという間に道路も公園も草だらけになってしまいます。
男性が刈り払い機で大まかに刈った後を、女性が手鎌で綺麗に刈りとっていきます。
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みんなでやれば、あっという間です!
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大浦部落は島の中でも清掃活動が多いほうみたいで、夏から秋にかけてはひと月に土日の2日間で2回、計4日くらいの清掃があります。
もちろん自由参加で強制ではありませんが、みなさんの参加率は結構高いですね。
部落の道端に雑草が生えてるのは恥!って感じ。
自分の家の前の雑草も、みんなこまめに刈ってます。

清掃が終わった後はみんなでゆんたく(雑談)。
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これが楽しいんですよねー。
島外から移住してきた人も、一緒に汗を流せばすぐに打ち解けることができます。

この集会所は、バスケットボールをする人や楽器の練習をする人、広い芝生に犬を放しに来る人など、みんなが思い思いに楽しんでいる、大浦部落の財産です。
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一年で最も大きく潮が引く旧暦の3月3日は「サニツ」の日です。
大浦の東にある真謝漁港の浜辺も、リーフエッジぎりぎりまで潮が引いています。
遠くに見えるのは大神島です。
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サニツは沖縄ではハマウリ(浜降り)と呼ばれています。
もともとは女性が寄せてくる波を三度またぐ「ミナンガバナ」という儀式で身を清め、一年の無病息災を祈るという、女性だけの行事だったそうです。

近頃は、家族で潮の大きく引いたイノー(サンゴ礁に囲まれた浅い穏やかな海)で潮干狩りをしたり、浜でお弁当を食べる行事となっています。
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普段は歩いては行けないイノーの端まで行って釣りをする人も。
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今日はとても良い天気だったので、私は2か月ぶりに素潜り。
水温は23℃と若干低めですが、3㎜のウェットスーツで寒さを感じることはありません。

昨年のエルニーニョで大規模白化をおこし、大きなダメージを受けた珊瑚ですが、新しいサンゴがちらほらと育ってきています。枝サンゴも回復の兆しが。
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この時期の海は夏に比べて透明度が高く、潜っていても気持ちよいです。
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魚も心なしか多めな気がします。
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この写真は全て素潜りで撮影してます。
スキューバダイビングでなくても十分に楽しめるのが宮古島の海の良いところ♪

昔は足の踏み場もないほどいた、と言われますが近頃ではめっきり珍しくなったウニもいました。
貴重なものですから見つけても、とるのは写真だけにしましょうね。
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宮古島で泳げないのは1月後半から3月上旬の2カ月くらいですね。
もっとも観光客の方々は、その時期でも平気で泳いでいますけど。

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