宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

Category: DIY

ベーコン作りは以前にも紹介していますが、さらに手軽な作り方を見つけたので改めてご紹介。
塩漬けと塩抜きまでは前回を参考にしてね。

以前は塩漬け・塩抜きした肉を熱しながらスモークしてましたが、今回は過熱とスモークの過程を分離しました。これで加熱の温度管理が断然容易になり、スモークもラクチンになりました。

その簡単な加熱法がこれ。
肉をジプロックして50~60℃のお湯の中に漬けて4時間くらい保温する、いわゆる「低温調理法」です。
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うちはシャトルシェフという鍋ごと魔法瓶みたいに保温できるものを使っているんで、途中で何度が温度を確認して、温度が下がったらお湯を入れ替えています。
そんな面倒なことをしなくても低温調理機を使えば一発です。
昔は2万円近くしましたが、近頃は手ごろな値段になっているので、こっちを買ってもいいかも。
ほかにもいろいろ使い道はありますしね。


これは1個400~500gくらいなんですが、50~60℃4時間で、こんな感じで加熱処理ができます。
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これを石窯にいれて、スモークウッドで燻すだけ。
後ろに熾火があるのは、パンを焼いた後の残り火で、特に火は必要ありません。
むしろ石窯の温度が60℃以下に下がるまで待たないとならないので、面倒w
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スモークウッドは一度火を付ければ、密閉したところでも消えません。
スモークチップだと加熱しないといけないので、火の扱いが面倒なんですが、スモークウッドは蚊取り線香と同じで、火をつけて入れておくだけ。超簡単で段ボール箱の中でも使えます。肉はすでに低温調理で加熱してあるので、スモークの段階で熱を加える必要はありません。

スモークウッドはホームセンターや百均で4~500円で売ってます。
この状態で入り口に蓋をして2~3時間放置すると、こんな感じのベーコンができあがり。
ついでにゆで卵も燻製に。
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ベーコンを作ったらお約束のカルボナーラ♪
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宮古島をほぼ直撃した、猛烈な台風9号。
猛烈という割には宮古島空港で風速45mと、大したことはありませんでした。
うちの被害はフェンスが倒れたことだけで、これはもともと支柱の根元が錆びて腐ってグラグラになっていたんだから、まぁ仕方ないです。
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台風が去った後に、まずやるのは水洗い。
砕けた波の海水が風に乗って飛んできて、あらゆる物が塩水だらけになるので、家も車もバイクも自転車も、外にあるものは全て水洗いします。。
うちは海から500mくらいしか離れていないので、窓ガラスに塩がこびりつきます。
当然、車もなにも塩まみれなんで、台風のあとはきっちり洗車しないと、あっという間に錆びだらけに。。。

この潮風は家にも悪影響を及ぼします。
沖縄の家はコンクリート造の「スラブヤー」がほとんどですが、外壁にヒビが入っている家をよく見かけます。
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このヒビから雨水や塩水が入ると、中の鉄筋を錆びさせて、膨張した鉄筋がコンクリを割ってしまいます。
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普通のコンクリートの基準からすると鉄筋が浅すぎると思いますが、こんな家が沢山あるのが現実です。
ですから、ヒビが出たらすぐに修理することが大事です。

やり方は簡単。
ヒビをV字に削って補修材で埋めるだけです。
削るのは溝切りカッターをつけたサンダーで。
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V字とU字がありますが、幅の狭いヒビにはV字型を使います。
サンダーを使う時は保護メガネ、防塵マスクは必須です。
軍手は滑ったり巻かれたりして危険なので、作業用の皮手袋かケブラーの手袋を使いましょう。

こんな髪の毛のようなヒビでも、
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削ると、中にはこんなに太いヒビが入っていたりします。
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これを補修材で埋めるのですが、私が愛用しているのはこれ。


これ1本で4mくらいは修理できるので、丁度よい使い切りサイズです。
残ったら蓋をして冷蔵庫に入れておけば、固まらずに保存できます。
速乾性もあって色も白なので補修後が目立ちません。

割り箸でヒビの奥までしっかり押し込みます。
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それが乾くまえに壁と面一になるように充填します。
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超簡単で時間もかかりませんから、ヒビを見つけたら直ぐに補修することをお勧めします。

今日の買い物
こんなジャケットを買いました。作業用にはいいかなー。



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戸板の枠ができたんで、最後に板を貼れば完成です。

板は2分5厘という杉の薄板を使いますが、この厚みだと板の反りもハンパないです。
木は外側の方が収縮しやすく、中心の方はあまり収縮しません。
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ですんで、この画像を見てわかるとおり、年輪の外側に反るわけです。
したがって、木が収縮した時に隙間が広がらないように、合わせ目を斜めに切って、反った板が互いに押さえつけ合うように組み合わせることが必要です。
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ピンぼけやがな。。。。w
こーゆー時は、丸鋸の角度機能がとっても便利💛
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で、いきなり出来上がり。
切ったら釘で打ち付ければいいだけなんで、なんにも問題ないですね。
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最後は塗装してお終い。
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耐久性などの面ではキシラデコールが良いのですが、高いので水性塗料でマメに塗りなおしたほうがいいかなーと思います。水性のほうが扱いも楽だしね。
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板の貼り方のコツとしては、戸板の合わせ目は面で合わせるのではなく、隣の戸板の枠に板が重なるように作ること。こうしておくと戸板の合わせ目から雨が入ってくるのを防げます。
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宮古島の台風はアルミサッシの枠から雨が浸みだしてくるほど強烈ですから、戸板を並べただけの合わせ目じゃ、雨がダダ漏れになりますからねー。

作るときにどんなにぴったり合わせても、木が乾燥するにしたがって隙間が空いてきます。
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これは雨に濡れれば木が膨らんで、ぴったり収まるので心配いりませんよ。

材料費は、総額で1万円ちょっとでしたー。

先日の台風はしょぼかったんで、雨戸の耐久試験にはもっと本格的なのが来てくれないとダメですね。
来てほしくはないですが(笑)


雨戸のレールができたんで、これに現物合わせで雨戸の戸板を作ります。
まずは戸板の枠から。こんな感じで作るわけですね。
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四隅は切り欠きにして嵌め合わせます。使う材料はサーブチという角材。
切り欠く厚みは曲尺の幅で合わせると楽ちんです。
切るほうと残すほうを間違えないように注意!←結構間違えます(笑)
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こういった細工をするときは胴付き鋸を使います。
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刃の厚みが0.2~0.3㎜と極薄なので、鉛筆でつけた線よりも細い切込みが入れられ、精密な作業ができます。

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切るときは線の内側、外側、線ぴったりのどこを切ればよいか考えるのが大事。
基本は「切りすぎないこと」ですね。
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四角い枠ができたら、レールにハマるかどうか確認。
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四隅のハメ合いをきっちり作れば、これだけでも枠はさほど歪みません。
ハメ合いを作らずに横からねじ止めしただけのものとは、そのあたりが段違いの強さです。
問題がなければ横桟を入れます。
切り欠きに何本か鋸で切れ目をいれて、
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ノミで叩くと簡単に溝が掘れます。
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底をノミでさらって仕上げ。
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切れ込みは狭く作って、桟をハメるとき時に玄能で木を軽く叩いて潰してからハメます。
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これは「木殺し」という方法で、後で木が元の幅に膨らんでぴったりと合います。
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これで戸板の枠ができました。
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真ん中の下の横桟、切込みをいれる位置の上下を間違えて、サーブチ1本ぶん下になっちゃってます。
まぁ、このくらいは愛嬌ということで。。。。(笑)

先島諸島は、今年初の台風5号が襲来するようです。
宮古島はすでに強風圏内。
まぁ、弱々しい台風なんで心配はいりませんね。


なんだか宮古島のブログというより、DIYブログになっていますが(笑)
まぁ、田舎暮らしは自分でやることが色々あるんですよね。
お金を出して誰かに頼むこともできますが、それでは生活の楽しみが無いわけでして。
自分自身でいろんなことにチャレンジするのが生活を楽しむ基本だと思います。

宮古島は台風銀座と言われているほど台風が頻繁に来ます。
それも洋上で発達した奴がもろに襲撃するので、風速60m、70mは当たり前。
50m未満だと「そよ風台風」と島の人は大して気にもしません。(本当です!)

うちは道路に面した壁に大きな窓が二つあって、そこが危険個所なんです。
なにが危険かというと、風で飛んでくる物。
以前にへし折れた道路標識がマンションの2階の部屋に飛び込んだという事故もあったくらいで、台風で一番怖いのは飛来物なんです。

今までは壁にボルト穴を打って、おっぺしたベニヤ板を角材で押さえて窓を塞いでいたんですが、まぁ見た目も悪いし、私が不在の時に台風がきたら、オクサマではこんなことはできないんで、ちゃんとした雨戸を作ろうと、移住6年目にして一念発起したわけです。(遅いよw)
(襖で台風がしのげるか!と思われた方。宮古の襖ってベニヤ板に化粧紙を貼った「なんちゃって襖」なんですよーw)
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幸い窓の上下に2か所づつボルトが固定できるようになっているので、ここに雨戸のレールを取り付けて、そこにハマる大きさの雨戸を作ればいいということで、まずはレールづくりから。
木工所や材木屋に頼めば加工してくれますが、ここはDIY魂を奮い立たせて自作に挑戦!

沖縄の家はスラブヤーと言って、コンクリートブロックを積み上げたものなので、壁にドリルで穴を穿ってボルトアンカーを埋め込むことができます。

べニアの押さえに使っていた角材をそのまま流用します。
この角材は二つ割といって90㎜X45㎜の角材です。
これに幅27㎜の角材がはまる深さ15mmの溝を切ってレールにします。

さすがにノミで溝を掘るのは大変なので、トリマーという電動工具を使います。
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ドリルのような道具なんですが、ドリルと違うのは側面に刃が付いたビット(中心の赤いもの)が回転して木を削ってくれること。
写真の溝は10㎜の溝切ビットを使って掘りました。材木を横にずらして何度も掘れば必要な幅の溝を切ることができます。
溝切りのほかにもビットを変えれば材木の側面を色々な形に削ることができます。
テーブルの縁にある、こんな飾りもトリマーで削ったものです。
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欧米の家具の複雑な装飾も、ほとんどがこのようなトリマーによる加工です。
作りたい装飾の数だけビットが必要になりますが、最初は基本的なビットのセットを買って、慣れてきたら特殊ビットを買い足すのが良いと思います。このメーカーのビットのセットは、あまりに安いので不安でしたが、5年間問題なく使えています。


私が使っているトリマーはDeWalt社製のDWP611PKという製品です。

この方のブログに詳しく紹介されていますが、やはりトリマー加工の先進国であるアメリカの製品だけあって、日本のものよりも機能が優れています。

電動工具はなんでもそうですが、工具を使うためのセッティングが大事です。
溝を掘りたい位置をビットが正確に通過するように、ガイドをセットして、そのガイドに沿って工具を進めていくので、ガイドが間違っていたら全てパァです。
特にトリマーは高回転高トルクの道具なのでガイド無しのフリーハンドでは制御不可能です。
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そのために色々なテンプレートやガイドを使うのですが、トリマーの難しさは、このガイドのセッティングに尽きるといっても過言ではないでしょう。
トリマーに興味がある人は、この本が入門書として非常にわかりやすいので参考にしてください。


私は材木をクランプで固定してガイド替わりにしていますが、これだとガイドの設定がややこしいのと、精度がイマイチなので家具などの精度が必要なものを作る人は、専用の木工テーブルを買った方が良いでしょうね。

ハンドトリマーでは一度に削れる深さや幅に限りがあるので、何度かにわけて必要な幅と深さまで掘っていきます。
削ってから「あ!違ってた!!!」となると取り返しがつかないので、ちょっと削って現物合わせでガイドのセッティングが正しいことを確認します。
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電動工具は便利ですが、切削面の仕上がりが汚いので最後は伝統の手道具で仕上げます。
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雨戸の枠になる材木がぴったりと収まるレールができました。
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