宮古島の秘郷・大浦部落

大浦(うぷら)は宮古島の中心地から車で10分。市内にも近く、古くからある由緒ただしい部落です。 それなのに、島の人々にも「大浦ってどこにあるの?」と言われてしまう不思議なところ。 観光名所はないけれど素朴で楽しい大浦部落に住む、早期退職オヤジの暮らしを紹介します。 (注:沖縄では集落のことを部落と呼びます。差別的な言葉ではありません)

雨戸のレールができたんで、これに現物合わせで雨戸の戸板を作ります。
まずは戸板の枠から。こんな感じで作るわけですね。
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四隅は切り欠きにして嵌め合わせます。使う材料はサーブチという角材。
切り欠く厚みは曲尺の幅で合わせると楽ちんです。
切るほうと残すほうを間違えないように注意!←結構間違えます(笑)
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こういった細工をするときは胴付き鋸を使います。
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刃の厚みが0.2~0.3㎜と極薄なので、鉛筆でつけた線よりも細い切込みが入れられ、精密な作業ができます。

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切るときは線の内側、外側、線ぴったりのどこを切ればよいか考えるのが大事。
基本は「切りすぎないこと」ですね。
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四角い枠ができたら、レールにハマるかどうか確認。
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四隅のハメ合いをきっちり作れば、これだけでも枠はさほど歪みません。
ハメ合いを作らずに横からねじ止めしただけのものとは、そのあたりが段違いの強さです。
問題がなければ横桟を入れます。
切り欠きに何本か鋸で切れ目をいれて、
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ノミで叩くと簡単に溝が掘れます。
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底をノミでさらって仕上げ。
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切れ込みは狭く作って、桟をハメるとき時に玄能で木を軽く叩いて潰してからハメます。
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これは「木殺し」という方法で、後で木が元の幅に膨らんでぴったりと合います。
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これで戸板の枠ができました。
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真ん中の下の横桟、切込みをいれる位置の上下を間違えて、サーブチ1本ぶん下になっちゃってます。
まぁ、このくらいは愛嬌ということで。。。。(笑)

先島諸島は、今年初の台風5号が襲来するようです。
宮古島はすでに強風圏内。
まぁ、弱々しい台風なんで心配はいりませんね。


久々の投稿です。
仕事の打ち合わせで2週間ばかり内地にいったり、PCの入れ替え作業をやったりでブログがお留守になってました。
宮古島でぶらぶらと世捨て人をやってる私にも、お仕事を下さる方がおられるのは本当にありがたいことです。感謝!

内地に行く一番の楽しみは、やっぱり食べ物でしょうか。
近頃の宮古島では、特に食べられない物もないんですが、やっぱり昔馴染みのお店の料理に代わるものはありませんので、そんなお店巡りをするのが最高の楽しみ。
こんなとことか、
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こんなとことか、
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こんなとことか、、、、
ここは親方が代わって営業時間も変更になっていたんで、夜に再訪しました。
店内は撮影禁止なので外見だけ。
昔の東京らしいお鮨の伝統を守っているお店です。
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こんなとことか、
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宮古で食べられない内地(地元は横浜ですが)の食べ物の筆頭は、普通の中華料理ですかね。
地元では、あちこちに中国人や台湾人のやってるお店があったのですが、そーゆー店で出している「普通の定食」が一番恋しいかも。横浜の人のソウルフードみたいなもんですかね?
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そしてもう一つのお楽しみが音楽!
一流ミュージシャンによるライブが、いつでも楽しめるのは東京の最高の魅力ですね♪
日本一のジャズフルート奏者、井上信平さん。10月には宮古島でライブをなさいます。
みなさまお楽しみに💛
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今回は初めて下地島空港からジェットスター便で帰省しました。
タイやフィリピンのローカル空港みたいな雰囲気が、なかなか南国チックで楽しい感じ。
あいにくの天気で海は見れませんでしたが、成田まで往復2万円ちょっとのお値段は魅力です。
成田から東京はバスで1時間半ほどですが、1000円でいけるので金銭的な問題はありません。
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下地島空港、おしゃれなのはいいんですが、普通の物を売っている売店や自動販売機がないので、お弁当や飲み物、雑誌、お菓子などはコンビニで買ってきたほうがいいですよ。
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宮古島に帰ってきて一番の楽しみはこの子たちに会えることかなー💛P3070014

途中で放置している「雨戸を作る」は近日、続編を書きます。
すでに台風5号が発生して、今週には宮古島を襲撃しそうな予想。
はたして間に合うのか!
乞うご期待(笑)


なんだか宮古島のブログというより、DIYブログになっていますが(笑)
まぁ、田舎暮らしは自分でやることが色々あるんですよね。
お金を出して誰かに頼むこともできますが、それでは生活の楽しみが無いわけでして。
自分自身でいろんなことにチャレンジするのが生活を楽しむ基本だと思います。

宮古島は台風銀座と言われているほど台風が頻繁に来ます。
それも洋上で発達した奴がもろに襲撃するので、風速60m、70mは当たり前。
50m未満だと「そよ風台風」と島の人は大して気にもしません。(本当です!)

うちは道路に面した壁に大きな窓が二つあって、そこが危険個所なんです。
なにが危険かというと、風で飛んでくる物。
以前にへし折れた道路標識がマンションの2階の部屋に飛び込んだという事故もあったくらいで、台風で一番怖いのは飛来物なんです。

今までは壁にボルト穴を打って、おっぺしたベニヤ板を角材で押さえて窓を塞いでいたんですが、まぁ見た目も悪いし、私が不在の時に台風がきたら、オクサマではこんなことはできないんで、ちゃんとした雨戸を作ろうと、移住6年目にして一念発起したわけです。(遅いよw)
(襖で台風がしのげるか!と思われた方。宮古の襖ってベニヤ板に化粧紙を貼った「なんちゃって襖」なんですよーw)
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幸い窓の上下に2か所づつボルトが固定できるようになっているので、ここに雨戸のレールを取り付けて、そこにハマる大きさの雨戸を作ればいいということで、まずはレールづくりから。
木工所や材木屋に頼めば加工してくれますが、ここはDIY魂を奮い立たせて自作に挑戦!

沖縄の家はスラブヤーと言って、コンクリートブロックを積み上げたものなので、壁にドリルで穴を穿ってボルトアンカーを埋め込むことができます。

べニアの押さえに使っていた角材をそのまま流用します。
この角材は二つ割といって90㎜X45㎜の角材です。
これに幅27㎜の角材がはまる深さ15mmの溝を切ってレールにします。

さすがにノミで溝を掘るのは大変なので、トリマーという電動工具を使います。
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ドリルのような道具なんですが、ドリルと違うのは側面に刃が付いたビット(中心の赤いもの)が回転して木を削ってくれること。
写真の溝は10㎜の溝切ビットを使って掘りました。材木を横にずらして何度も掘れば必要な幅の溝を切ることができます。
溝切りのほかにもビットを変えれば材木の側面を色々な形に削ることができます。
テーブルの縁にある、こんな飾りもトリマーで削ったものです。
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欧米の家具の複雑な装飾も、ほとんどがこのようなトリマーによる加工です。
作りたい装飾の数だけビットが必要になりますが、最初は基本的なビットのセットを買って、慣れてきたら特殊ビットを買い足すのが良いと思います。このメーカーのビットのセットは、あまりに安いので不安でしたが、5年間問題なく使えています。


私が使っているトリマーはDeWalt社製のDWP611PKという製品です。

この方のブログに詳しく紹介されていますが、やはりトリマー加工の先進国であるアメリカの製品だけあって、日本のものよりも機能が優れています。

電動工具はなんでもそうですが、工具を使うためのセッティングが大事です。
溝を掘りたい位置をビットが正確に通過するように、ガイドをセットして、そのガイドに沿って工具を進めていくので、ガイドが間違っていたら全てパァです。
特にトリマーは高回転高トルクの道具なのでガイド無しのフリーハンドでは制御不可能です。
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そのために色々なテンプレートやガイドを使うのですが、トリマーの難しさは、このガイドのセッティングに尽きるといっても過言ではないでしょう。
トリマーに興味がある人は、この本が入門書として非常にわかりやすいので参考にしてください。


私は材木をクランプで固定してガイド替わりにしていますが、これだとガイドの設定がややこしいのと、精度がイマイチなので家具などの精度が必要なものを作る人は、専用の木工テーブルを買った方が良いでしょうね。

ハンドトリマーでは一度に削れる深さや幅に限りがあるので、何度かにわけて必要な幅と深さまで掘っていきます。
削ってから「あ!違ってた!!!」となると取り返しがつかないので、ちょっと削って現物合わせでガイドのセッティングが正しいことを確認します。
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電動工具は便利ですが、切削面の仕上がりが汚いので最後は伝統の手道具で仕上げます。
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雨戸の枠になる材木がぴったりと収まるレールができました。
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前回に引き続き、毛糸をフェルト針で刺して作ったフェルト・キャットの作り方。
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前回までで頭が完成しましたが、頭だけだと晒し首になってしまいますので、身体も作らなければなりません。
顔の前半分だけつくって額装する方法もありますが、なんか壁に鹿の首だけ剥製にして飾るみたいでイヤなんですよね。やっぱり動きが感じられるほうが楽しいかなーと思います。

とは言え全身を作るのは大変なんで、私が良くやるのは手だけ作ること。P5280087
まずワイヤーでざっくりと大きさを決めて、ワイヤーにワタワタを巻き付けていきます。
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先に切れ目をいれて、手の形を作ります。
ワタワタの芯ができたら、植毛していきます。
真中の輪っかは頭が乗るところです。
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頭を乗せて、頭と腕をワタワタで結合させて、その上から植毛します。
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こんな感じで上半身?だけ作ります。
これを布の袋に入れたり
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木陰に置いたり
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これは別の子で、頭と腕しか作ってないんですけど、それでも棚に置いたりすると
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動きが感じられて楽しいですよね。
ワイヤーはアルミ製の柔らかいものを使っているので、ポーズも色々変えられます。

フェルト猫を作ってみたいという人がいたら、最初はこんなキットに挑戦してみると良いと思います。
私も100均で見かけたキットを作ったのが最初でした。
このキットは簡単すぎず、一通りのことが学べるので良いキットだと思います。

道具は別に購入しなければなりませんが、このセットで十分です。


こまかいコツなどは、こちらの本が一番参考になると思います。
作品集として見ても楽しい本ですよ。

フェルト猫の作製記は1回お休みして、ソファの修理について。

宮古島だけなのか沖縄が全般的にそうなのかはわかりませんが、恐ろしい勢いで金属が劣化します。
潮風の影響かとも思いましたが、神奈川の海沿いに住んでいる親戚の家では、こんなことにならないので、温度と湿度の影響が大きいんじゃないかと思っています。

刃物はもちろん、縫針や機械の中のスプリングなど、あらゆるものが錆びて劣化します。
PCのCDドライブが錆びついて作動不良を起こしたのには驚きました(笑)

ソファの座面を支えているスプリングも例外ではなく、3年でスプリングが折れて座面が凹んでしまいました。
ちゃんとしたメーカーのものだったんですけどねー。

スプリングが1本折れると、その分の重みが他のスプリングにかかるので、次々に折れてこんな有様に。
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買い換えても同じことの繰り返しになりそうなんで、修理することにしました。
まずは裏の生地を剥がして中を見ます。
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黒い生地を止めているホチキス針をドライバーで外していきます。
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座面を支えるスプリングが折れているのがわかりますね。
それよりも驚いたのが、この中身。
なんだか廃材の寄せ集めで作ったような雑なものです。
5万円程度のソファなんて、こんなものなんですかねぇ。
スプリングの数も少なくて、これじゃあ折れるのも無理ないように思います。

クッション材は残っているので、このスプリングが元の位置に来るようにしてやれば良いわけですが、スプリングで座面を支えていては、またスプリングが折れてしまうでしょう。
そこで、座り心地は硬くなるけれども、クッション材全体を板で支えるようにしました。P6040026
建築現場で足場に使っている板をソファの外枠に固定するだけなので、工作も簡単。
おまけに建築工事バブルの宮古島では、工事現場にいけば廃材の板がタダでもらえます(笑)
ちょっと凸凹していますが、沈んでいた座面を元通りにすることができました。
上からラグを掛ければ座面の凸凹は目立たないので、これでOK!
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座り心地は若干硬くなりましたが、板の間に座布団を敷いて座る程度のクッション性はあります。
もっと柔らかい座り心地にしたければ、板と座面の間に発泡ウレタンを挟めばいいでしょう。
それよりも上にクッションを置いた方が簡単かな(笑)
裏の生地をタッカーで止めて、脚をつければ修理完了。
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脚の座金を固定していたネジが、こんなに錆びていたので、油を塗ってからネジ止めしました。
おそるべし宮古島の湿気w
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ソファーの修理、やってみると意外と簡単ですよ♪


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